私がどのようにしてこのプログラミングの道を歩み始めたのかを振り返ると、最初のきっかけはほんの些細な興味からでした。中学生の頃、家にあったパソコンを使って簡単なゲームを遊んでいたのですが、「どうやってこのゲームは作られているんだろう?」という素朴な疑問が生まれたのです。最初はインターネットで検索して少しずつ情報を集め、無料のチュートリアルをかじる程度でしたが、「自分でも何か作れるかも」という期待感が私のモチベーションになりました。

実際にコードを書き始めた頃は、本当に基礎的な部分からのスタートでした。プログラムを一行書くだけでエラーが山のように出てきたり、なぜこの記号を入れないと動かないのか理解できなかったり、まさに暗闇の中を手探りで進んでいるような感覚でした。それでも、最初の「Hello World」を成功させたときの感動は今でも忘れられません。たった一行の出力でも、自分の手でコンピュータに命令を与え、それが正しく動くと確認できたときのワクワク感は、本当に大きな原動力となりました。

私が成長する上でもっとも大きかったのは、失敗やエラーに慣れることでした。エラーは最初のうちは怖くて仕方なかったのですが、それが“学びのサイン”だと思えるようになってから、プログラミングの楽しさは倍増しました。「なぜうまく動かないのか?」を突き詰め、問題を一つひとつ解決していくプロセスの中で、新しい知識やスキルが身につき、それが次の挑戦につながっていくのです。エラーと向き合ううちに、自然と問題解決能力や論理的思考力が養われていたことを実感します。

また、学校やオンラインコミュニティでいろんな人と出会い、意見を交換する中で得られる刺激も大きかったです。自分一人では思いつかないアイデアや、ちょっとしたテクニックを教えてもらうことで、“プログラムを書く”という行為がよりクリエイティブなものになりました。時にはチームで開発を行い、自分の担当部分に責任を持って取り組む中で、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も少しずつ身についていきました。

こうした積み重ねの結果、最初は何もわからなかった私が、少しずつ「できること」を増やしていけたのだと思います。プログラミングは単なる技術ではなく、ものづくりや問題解決、そして何よりも“自分のアイデアを形にする楽しさ”を教えてくれます。振り返ってみると、その道のりは決して平坦ではありませんでしたが、だからこそ小さな成功体験が大きな喜びに変わり、さらに挑戦するエネルギーに繋がっていたのだと感じます。

これからも新しい言語やフレームワークを学んだり、さまざまなプロジェクトに挑戦したりしながら、自分自身がどこまで成長できるのかを楽しみにしています。私のこの経験が、これからプログラミングを始めようとしている人の背中を少しでも押すことができれば嬉しいです。

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